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ジャンル:コメディ
製作国:アメリカ
監督:ジム・ジャームッシュ
主演:ロベルト・ベニーニほか
様々な国のタクシーの中での人間同士のやり取りを、優しさあふれるユーモアで描いた5話オムニバス構成。

・第1話(ロサンゼルス編)
敏腕女優スカウトウーマンのヴィクトリア(ジーナ・ローランズ)はオーディションに推せる新人女優を探すのに苦労していた。出張からの帰り道、くたくたに疲れたヴィクトリアは空港から自宅へ帰るため、若い女性運転手コーキー(ウィノナ・ライダー)が運転するタクシーに乗る。 ぶっきらぼうで乱暴、接客態度もまるでなっていないその態度にヴィクトリアは戸惑うが、個性的で可愛らしいコーキーに次第に興味を抱くようになる。
「今すごいアイデア思い付いちゃったんだけど・・・あなた女優にならない?」

・第2話(ニューヨーク編)
ニューヨークの寒空の下、黒人青年のヨーヨー(ジャンカルロ・エスポジート)は自宅のブルックリンに帰るため、タクシーを拾おうとしていたが一向につかまる気配が無い。いらつくヨーヨーのもとにフラフラとおぼつかない運転で1台のタクシーが止まる。初老の運転手が片言の英語で
「こんにちは。ごきげんよう。どうぞのってください」
不安を抱きながらヨーヨーはタクシーに乗るが、チェコから渡米したばかりというその初老の男性は周辺の地理をまるで把握していないどころか、車のギアの入れ方すらもよくわかっていない。慌てて降りようとするヨーヨーを初老男性が必死で引き止める。
「あなただいじなはじめてのお客。たのむから乗っていって」
執拗に食い下がる男性に、ヨーヨーは
「わかった・・わかったよ。でもお前の運転じゃ危ないからおれが運転するよ」
おせっかいなヨーヨーが運転席、運転手が助手席に乗り、タクシーは出発するが・・・

・第3話(パリ編)
ごつくて強面だが運転が下手なヘボ運転手(イザックド・バンコレ)のタクシーに盲目の女性が乗車する。指定した道と違う道を走ったり、よそ見をして急ブレーキを踏んだり、ひどい運転に対して盲目女性はそのたびに文句を言う。無愛想だが鋭い洞察力と独特の人生観を持つ女性に対してヘボ運転手は深い興味を抱く。

・第4話(ローマ編)
おしゃべりなタクシー・ドライバーのジーノ(ロベルト・ベニーニ)はローマで司教風の男を乗せる。話好きのジーノは懺悔と称して、司教風の男に向かって一方的にしゃべりまくる。懺悔と称した話の内容はくだらない下ネタばかりで、心臓病を患う司教(風の男)は後部座席で心臓発作を起こすが、ジーノはしゃべるのに忙しくて気付かずに・・・

・第5話(ヘルシンキ編)
最後は夜明け前のヘルシンキ。泥酔した3人のやさぐれた中年男たちがミカ(マッティ・ペロンカー)のタクシーに乗り込む。どうやら3人のうちの1人が仕事をクビになったらしい。
「おい運転手。お前にこいつの苦しみがわかんのか?!こいつは仕事をクビになっただけじゃねぇんだよ!」
酔っ払って絡む乗客にミカは
「どんな不幸があったのか聞かせてくれ」
聞くと仕事をクビになったその日に新車が当て逃げされ、16歳の娘が妊娠し、更に妻には離婚を言い渡されたらしい。それを聞いたミカは
「不幸って、その程度の話か?」
「おい、運転手。これより不幸な話があるって言うんだな?だったらお前の不幸話を聞いてやろうじゃねぇか。」
「聞きたいか?」
「おう。話してみろ」
ミカは自分の子供の話を静かに語り始める・・・

どんな面白さ?

この映画は自分が初めて「インディペンデント映画」に触れた映画で、高校生の頃に観て本当に感動・衝撃を受けた作品です。ほのぼのしていてリラックスして観れるし、深夜のパリやローマの街並み、ヘルシンキの雪景色などその映像は鳥肌が立つほどきれいです。
最後のヘルシンキの話では大爆笑しましたが、ラストには不覚にもボロボロと泣いてしまいました・・

書くとキリがないのですが、年齢層、趣味、性別問わずとにかく観ることをオススメします。

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