濃くて面白い映画だけの情報サイト

ジャンル:バイオレンス
製作国:その他
監督:テッド・コッチェフ
主演:ゲイリー・ボンドほか


「荒野の千鳥足」を観た!!
旅行先でビールを飲んで飲んで飲みまくり、泥酔で悪ノリ⇒更に飲みまくる⇒更に泥酔で悪ノリ⇒更に飲みまくる⇒・・・の悪循環無限ループの極みで破滅する青年を描く!!ただひたすら飲みまくってハメを外す映画はオーストラリアを舞台にした独特の世界観。

1971年のカンヌ映画祭で「不愉快!!」「強烈!!」と大喝采を浴びながら、そのままフィルムが紛失。日本では未公開、未ソフト化のまま40年以上が経過したのち「こんな名作がお蔵入りなんてあり得ない!!」と、2009年に残ったフィルムをかき集めてレストア&デジタル化され再度カンヌ映画祭で上映。再度話題をさらった後2014年にやっと日本公開。新宿シネマカリテの「世界のドス黒い危険な闇映画」という企画のもと9月に公開されました。

kouyanotidoriasisub2_large

そんな「危険な闇映画」なんて言われたら気になって仕方がない!!忘れもしない9月27日の公開初日にシネマカリテに仕事帰りに走って向かうも、劇場は「千鳥足の客」でごった返し(初日はビール飲み放題でした)。チケット完売で観れずじまい・・・その半年後、DVD 化の知らせを受けて喜び勇んでTSUTAYAの配達手配するも届かず(在庫希少のため)、近所のビデオ屋を探しまわっても見つからず。結局Amazonで購入しました。新品で。

やっと観れました・・・でもこうやって苦労して手に入れた作品は肩透かしを食らうことが実は多かったりします。苦労して探し回るうちに勝手に期待が膨らんでいくからです。それでもこの映画はさんざん期待して観ながらも裏切られることなく楽しめた!!

どんな面白さ?

こんなにもビールが飲みたくなる映画を初めて観ました。というか飲みたくて飲みたくて、飲みながらじゃないと観れません。だからもちろんビールがぶ飲みしながらの鑑賞でした。

一番楽しめたのは、過激な暴力描写ではなく、悪ノリして夜通し飲み明かす気分が味わえるところ。灼熱の中で汗だくで風呂も入らず、歯磨きもせずにひたすら飲み続ける姿は不潔ながら爽快感すらありました。ここまで飲みまくったことなんて無いけど、夏の暑い夜に酒に酔っぱらって服のまま床で寝たあとに、昼過ぎに目を覚ましたときの全身のベタベタ感、口のなかのネットリ感、胸のムカムカ感とジットリした後悔が見事に追体験できる(笑)

一番好きなシーンが、浴びるようにビールを飲み、「ビール浴び」(本当に浴びます)をしたあと友人宅の床で(泥だらけ&汗だくのまま)寝たあとの目覚め。目を覚ました主人公が史上最悪の気分でフラフラと起き上がったときに交わす会話が妙にリアルで気に入っています。これに近い経験、きっと誰でもしたことがあるでしょう。だから妙にリアルです。

「いま・・・何時・・・?」

「4時だよ。夕方の。」

「・・・・おれ・・・帰ぇるわ・・・」

あぁ・・・やっちまった・・・せっかくの休みを泥酔&睡眠で一日潰しちまった・・・頭イテーしネミぃーし・・・

この脱力感と後悔。見ている方はなんでこんなに楽しいのか。でもこの映画の本番はここからです。フラフラと帰ろうとする青年を友人が呼び止める。

「おい、メシでも食おうぜ」

「いや・・・気持ちワリィし・・・腹へってねぇわ・・・それよか喉乾いた水飲みてぇ・・・」


まあ、ここまではよくある会話。でも水を欲しがるメロメロに二日酔いの青年に向かって

「飲める水なんてここにはねぇよ。マジでビールしかねぇ。とりあえず飲め」

そしてそのまま風呂も入らず着替えもせず、(たぶん)歯磨きもせずに汗だく泥まみれのまま飲み会再起動。また際限のない泥酔&悪ノリ開始・・・オェ・・・・このあとは物議をかもしたちょっと悲惨なシーンもあるけれど、そこは実際に自分の目で観てみてください。

結末もかなり意外で「タクシードライバー」を彷彿します。いやでもこの映画、タクシードライバーよりもずっと前じゃなかったっけ!?調べたら五年も前だ・・・やっぱパネェーこの映画!!

お風呂に入って清潔な体で清潔なベッドでゆっくり寝る前に、優越感に浸りながら見るのもよし。飲み会の前にこれを観てフライングするのもよし。はきだめの部屋で不潔な体でだらしなく観ながら追体験するのもよし。友達で集まって皆で泥酔しながら観ても面白いかも・・・いや、面白くないか・・・

映画館・オフィシャルサイト情報など