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ジャンル:人間ドラマ
製作国:中国
監督:ジャ・ジャンクー
主演:チャオ・タオほか


「罪のてざわり」を先日観たのでレビューに追加!!主人公は中国で貧しい暮らしを営む四人。四人の物語がそれぞれ独立して進行するオムニバス形式です。

村長と炭坑会社の社長がグルになり、村の共同所有だったはずの炭鉱の利益を独占していると疑い、復讐を誓う貧しい炭鉱夫。

田舎の退屈で貧しい暮らしにうんざりし、出稼ぎ先で強盗殺人の刺激と銃の魅力に憑りつかれた農夫。

家庭もちの男と何年間も不倫関係にあり、男との結婚を待ち焦がれる中年女性。

自分の居場所を探して職を転々とするが、どの仕事も長続きせず、仕事がつらくなるたびに「バックレ」てしまう若者。

みんな「なんとかこんな生活から抜け出したい・・・」そう願いながらささやかに努力する人々が、苦しみもがきながら見事に空回りする姿がなんとも切ない。悪いことなんかしてないのに、なんで「不正を働く金持ちばかりが甘い汁を吸い、真面目な自分ばかりが辛い思いを強いられるのか・・・?」そんな思いを抱えながらも、慎ましく真面目に生きてきたごく普通の四人の不満と絶望が、あることを境に爆発する。

どんな面白さ?

あんまり語ることが無いです。なぜなら中国で実際に起きた4つの事件をモデルに描くこの映画の見所は、その「無情さ」よりもその背景にある「映像」だと感じたからです。とにかく「映像キレイ」・・・中国は最近は環境汚染や反日感情などネガティブなイメージが先行してしまうけど、この映画に出てくるシーンの映像全てがとにかくキレイ。

山西省の炭鉱街風景や重慶の田園の風景、広東省の工業地帯に雑然と建ち並ぶ団地、湖北省の閑散とした港町、全てのシーンがすごく良くて中国へ旅行しているような気分にすらなれます。いや、この映画に出てきた全てのロケにマジで行ってみたい!と思ってしまったのです。

これから中国へ出張に行く予定のある人、旅行を予定している人に是非みてほしいです。

映画館・オフィシャルサイト情報など

2013年カンヌ映画祭脚本賞受賞