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ジャンル:コメディ
製作国:日本
監督:杉作J太郎
主演:タナダユキほか
久々に「これは!!」という作品に出会った!杉作J太郎監督による「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」!

この映画の監督である杉作J 太郎という人は、2015年3月から上映されている「酒中日記」の出演者の一人でもあり、漫画家、芸人、タレント、ミュージシャン、コラムニストという多彩な顔を持つ。ように見えて、本業の漫画家としてはまるでパッとせず、芸人としては一度のテレビ出演のみで挫折、ミュージシャンとしては「L.L. COOL J太郎」(アメリカンラッパー「L.L COOL Jのパクリ」)として活動するも、これも一年で挫折。

ラジオ出演時には「今でも音楽活動は家でしています」と言い張り、ホストのみうらじゅんに「活動範囲が家だけならミュージシャンじゃない。”ミュージシャン”の”シャン”を取って”ミュージー”」と言われるくらい何もかもが中途半端な50代。 ゲスト出演した「やりすぎコージー」では映画監督としてではなく、漫画家としてでも芸人としてでもなく「ダメ人間」として紹介されていました。

そんな「何をしても中途半端な人」が私財をはたいて設立した映像プロダクションが「男の墓場プロダクション」。そのプロダクションで製作された第二作が、この「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」という作品なわけです。そんな中途半端な映画監督(?)の作品なんて気になってしかたがない!期待して観てみたら、案の定でした。

とにかく中途半端さがハンパない。

どんな面白さ?

とにかく中途半端さがハンパない。

こんなに安っぽい中途半端な映画は初めて観た・・・というくらい、空前絶後に中途半端で安っぽい。なのに出演者はリリー・フランキー、みうらじゅん、大槻ケンジ、クレイジー・ケンバンドの横山剣などの豪華すぎるキャストというアンバランスさも中途半端さに拍車をかけて、逆にミステリアスな雰囲気まで漂わせています。

安っぽいのはストーリーと映像だけでなく、役者の演技。なかでも群を抜いて中途半端な迫真の演技を見せつけている役者がいました。「内藤研」という役者なのですが、もう突き抜けていて、本気で目を疑いました。「これはマジなのか…!?」笑ってしまうどころか「狙っている」としか思えない。ヘタウマなんていう言葉もあるけれど、「ウマ」要素が微塵もないこの演技だけでも100%見る価値があります。

DVDに付属していた特典映像の中に時代遅れの「珍プレー好プレー集」(NGシーンの寄せ集め)が入っていて、そこでもこの人の珍プレーが凄かった(「珍プレー好プレー集」という表題だけど、内容は珍プレーのみ)

そして主役の「タナダユキ」という女優が魅力的ですが、この人の本業は女優ではなく映画監督、脚本家として活躍中。

それにしても「男の墓場プロダクション」の映画はこれ以外まだ観たことがないけど、是非みてみたい!!

第1作が「任侠秘録 人間狩り」、第2作がこの「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」、そして最新作「チョコレート・デリンジャー」は2007年に製作開始なのに劇場公開もDVD化もされていない。そしてよく見るとまだ「製作中」(2015年4月現在)。どこまで中途半端なのか・・・

ちなみに「内藤研」さんは「酒中日記」では脚本を務めています。「役者」として出演するのではないことに理由もなく「ホッ」と胸を撫で下ろしました。大きなお世話ですが。

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