濃くて面白い映画だけの情報サイト

ジャンル:ドキュメンタリー
製作国:日本
監督:カンパニー松尾
主演:BiSほか


小学校時代からの親友である「タートル今田」。彼が出演する去年の前作「劇場版 テレクラキャノンボール2013」が最低最悪の超名作だったので、新作である「劇場版 BiSキャノンボール2014」を迷わず観に行ってきた!(テレキャノのレビューはこちら)

前作同様に上映中の映画館は爆笑の連続で、とにかくすごく楽しめた!!そして「楽しめた」と言ってしまうことにためらいを感じたり、見終わった後のテレキャノシリーズ独特の「バツの悪さ」もバッチリ健在。寂しい素人女性を相手にヤリたい放題の前作とは違い、今回は「アイドル」が相手だからそうはいかない。

BiSというアイドルの解散ライブ前夜、6人のメンバーに1人ずつAV 監督が付いて各メンバーのドキュメンタリーを撮影する。
という内容は撮影時にBiSメンバーに伝えられているもので、これはウソ。実際には解散ライブ前夜に各メンバーに張り付いたAV 監督が「あの手この手でハメ撮りにもっていく(マネージャー公認)」というとんでもない内容。あぁ、書いてたらもう一回観たくなってきた・・・

だから前作のように「いかに無茶が出来るか?」ではなく「いかにアイドルを狡猾に交渉・説得しつつエロいことができるか?」という流れは映画として前作を上回る面白さがあった!!前作では「テレクラ」「出会い系」でナンパした女性が相手だから出会った時点で相手はその気。だから「単にヤル」のではなく、いかにメチャクチャなことをヤルのかが勝負でした。

でも今回は「解散ライブ前夜に密着ドキュメンタリーを撮影する」こと以外にアイドルたちはなにも同意していない。というか何も知らない。もちろん「ハメ撮り」の「ハ」の字も想像すらしていない。そんな状況で「ハメ撮り」に持っていこうとするトークと戦略勝負の頭脳戦。だから、それはもう難しいどころの話ではなく、冷や汗の連続。

普段は「プロ女優」と接してはいても、アイドル相手に接し方も解らないAV監督たち。アイドルたちからは「解散ライブのリハーサル後に各AV 監督が撮影をしながら車で自宅まで送っていく」という了解しか得られていない状態で、ホテルに連れていくところから交渉をしなければならない。

もちろん「無理矢理」は反則。場合によっては即退場という厳しいルールのもと、「ハグ」や「肩に触れる」「軽いキス」などに点数を付けて、それらの証拠をビデオに撮影。一定時間毎に集まってビデオをみせあって審査員が採点し総合得点を競います。その証拠ビデオと採点の様子を観客である我々が観るという流れです。

中には「靴下の臭いをかぐ」「アイドルの前でオナニーをする」「過去の男話を引き出す」など、アホとしか思えない様々な項目に点数が定義されていて、各AV 監督が「アイドルのエロ撮影」にしのぎを削る。

どんな面白さ?

みどころは戸惑い、緊張しながらも交渉に臨むAV監督の姿と、内容がバレて今にアイドルが激怒したり泣き出したり逃げ出したりするんじゃないかというハラハラ感。そして恐れていることが、ほぼ全部起きる(笑)。

更には「アイドル」という全く未知の世界がちゃんと描かれているところも(少しだけど)。横浜アリーナを埋め尽くすほどの人気なのにメンバーの月給は*万円とか、マネージャーはどんな仕事をしてるかとか・・・「へぇ~」とう思わずうなってしまうシーンも。やっぱり背景を知ると、そのアイドルにも興味が沸いてくる。最初は「なんてパッとしないアイドルユニットなんだ・・・」と感じたのに、観ているうちにとても可愛く、そしてエロく見えてくる。

だから125分という長さは逆に短いと感じてしまったくらい。久々に「もっと観ていたい・・・」と感じた映画でした。

あと、何といっても個性的&濃過ぎるAV監督たち。意味不明な論理展開と支離滅裂にまくしたてる「テンション以外何もないトーク」で何とか”ハメ撮り”にこぎつけようとするビーバップみのる。緊張で自分の財布のありかがわからなくなり、とっさに「アイドルから借金をしようとする」タートル今田。密着したアイドルに撮影の内容がバレて立場的にも感情的にも追い込まれるカンパニー松尾隊長(監督)。

そしてエンディングはちょっとだけカッコ良かったこの映画、前作よりも更に楽しめた!そしてこの作品をアイドル本人たちと彼女たちの親が観ないことを、ただただ祈ってしまいました。AV監督側は「面白く、少しでもエロい映像を撮る」ことにこだわり、アイドル側は「パフォーマンスを演じる」ことにこだわった、プロ同士のぶつかり合い。決して「解散ライブでこんなヒドイことして、BiSがカワイそう」などという薄っぺらで安っぽい批判だけはしたくないです。

映画館・オフィシャルサイト情報など

公式ページ:http://bis-cannon.jp/

poster2