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ジャンル:ドキュメンタリー
製作国:その他
監督:ヤヌス・メッツ
主演:メスほか

アフガニスタンの過激な武装勢力タリバンの監視・制圧を行うNATOの国際治安支援部隊(ISAF)が駐在する「アルマジロ基地」。ここにはイギリス軍とデンマーク軍が駐在している。カメラはデンマークの若い兵士5人に7か月間密着し、家族の反対を押し切ってデンマークからアフガニスタンに出国する様子から、現地でのタリバン兵への奇襲攻撃や銃撃戦にも同行してその様子をカメラに収める。
そして兵士たちの生活から戦闘の最前線まで極限の密着取材を行う。

どんな面白さ?

初めてUPLINK(この映画を配給、公開している映画館)のホームページでこの映画の情報をチラッと見た時、B級の戦争フィクションドラマかと思っていました。その後「観ずに死ねるか!!傑作ドキュメンタリー88」にこの作品が掲載されているのを見た時に、この映画がドキュメンタリーであることを初めて知って驚きました。これは観るしかない!とすぐにDVDを取り寄せて観て更に驚くことになりました。

正直な感想として、カメラの前での兵士たちの普段の言動や戦闘シーンは「戦争映画と何ら変わらない」ということ。逆にそこに大きな驚きがありました。

戦闘シーンは昔観た戦争映画(「プラトーン」や「フルメタルジャケット」等)と変わらず、機関銃や爆弾の爆音と「伏せろ!」の怒号が飛び交い、同じキャンプで生活を共にする仲間の兵士は爆弾で命を落とし、他の兵士の「両足が吹き飛ばされた」と隊長から連絡が入る。
若い兵士はタリバン兵を「ブタ」呼ばわりし、敵兵を仕留めることにためらいや慈悲を感じるどころか喜びを表現し、「戦闘が経験出来て良かった。退屈な偵察だけなんてうんざりだ」と、まるでスリルを楽しむかのように振る舞い、爆弾で仕留めたバラバラになったタリバン兵の遺体を誇らしげに見下ろす。

「ハーツ&マインド」という、この映画とは別のベトナム戦争のドキュメンタリー映画で、「戦闘中の兵士は、死と隣り合わせの状況を「スリル」として楽しんでしまうことがある」という証言を聞いたことがあるけど、言葉を聞いただけでは全くピンと来ない。でも、この映画で実際に死に直面しながらこのような「ハイ」になった状態を目のあたりにすると、これも一種の防衛本能なのかもしれないと、人間の本質を鏡に映されたような気持になりました。

それにしてもこんなの上映しちゃって(しかもDVD化もしちゃって)、当事者の若い兵士やISAFは大丈夫なのか?!と心配になってしまうほどでした。彼らは帰国した時、周囲からどんな目で見られるのだろうか?それを察するかのように、若い兵士の1人が言います。「外野で批判する奴には勝手に言わせておけ。誰が何と言ったって、最前線で体を張ってるのは俺たちなんだ」

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