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「酒中日記」 坪内祐三のエッセイを映画化した異色ドキュメンタリーが3/21よりテアトル新宿にて2週間限定のレイトショー上映!!ベストセラー小説が映画化されるケースは数あれど、マイナーなエッセイが映画化された例はこの映画の他に思い浮かぶものがありません。ということは史上初!!たぶん。

エッセイの著者である坪内祐三さんが自ら主人公を務め、実際に馴染みのバーをめぐり歩き、日頃交遊している文化人と酒を酌み交わす様子をカメラに収めます。舞台となる馴染みのバーとは、太宰治の小説のモデルとなったママが営む文豪バー「風紋」や、多くの著名な文化人を顧客にもつ銀座の文豪バー「ザボン」など。そんな由緒あるバーでジャズをバックに「人はどのように酒をのみ、友と何を語るか?」をテーマにした異色ドキュメンタリー。

「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」というカルト(?)映画を撮った杉作J太郎やテレビでもよく見る亀和田武などの著名人(僕には知らない人の方が多いけど)たちと酒を酌み交わしながらの屈託のない会話の様子に、上映試写会では大爆笑だったようで。

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この映画を撮ったきっかけは、この映画の内藤誠監督が自身の前作「明日泣く」に出演した坪内祐三さんと酒を飲んでいるときに「「酒中日記」も軽く撮っちゃう?!」と冗談を言ったことから始まったそうで。しかも「明日泣く」には杉作J太郎さんも出演しています。なんだか狭いなぁ・・・まあそこが良いですけどね(何が?)。そして劇中でバー「猫目」に入っていく坪内さんの髪の毛が寝癖でボサボサ・・・いいね!

僕も酒が大好きです。弱いけど。どちらかというと一人で飲むのが好き。弱いから。この映画のように気心知れた友達と飲むのも楽しいけど、僕の場合は気心知れた友達と会うときは、酒を一滴も飲まないことが多いです。

では酒ものまずに何をするのか?というと、夜に車で友達の家を回り、一人ずつ拾ってそのまま何処へ行くでもなく(大抵は埼玉の奥地に向かうことが多い)、夢中で喋りながら気の向くままに車を走らせる。途中で「腹へった」ということになるけど、その時には既に午前様なので大抵はファミレスか夜中までやっているラーメン屋。ファミレスであればそのまま居座って喋り続けることもあるし、ラーメン屋であれば食べ終わればまたあてもなく車を走らせます。そしてひたすら車の中でシャベル。

そんなことをしているうちに朝日が昇り、みんな無性に眠たくなってきて、また一人ずつ家を回って友達を降ろして帰るというパターン。たまにビリヤードをやったりすることもあるけれど、大抵はただドライブするだけ。そして皆を送ったあとの帰りに一人で車を走らせているときの心地よい疲れと、「これから寝る!」という解放感も含めて楽しい。ここまでの間、誰も酒は一滴も飲まない。

これがたまらなく楽しいのです。酒を飲まないのは「車を運転するから」という理由だけではなく、その方が楽しいから。という単純な理由です。

どうも僕の場合、飲み始めると頭が殆ど働くなるまで深酒をしてしまうので、自分の言っていることも、相手の言っていることもよくわからなくなってきます。もちろん楽しいのだけど、ある一線を越えると、ただワケも分からず喋って笑っているだけ。そこまで行くと「ただ楽しく振る舞って」いるだけのように感じてくる。表向きには楽しそうに笑っていても、何が起きているのか殆ど理解しておらず、プログラムされたロボットのように騒いでる。苦手な人と会うときや、ただ騒ぎたいだけなとき(そんなとき殆ど無いけど)、大勢で集まるときにはこれで良いけど、親友とひっそりと会うときはなんかはこれではもったいない。

だから親友と会うときは殆ど飲まない。というか、これは酒を飲むことそのものが良くないのではなく、頭が殆ど働かなくなるまで飲んでしまうという自分の飲み方に問題がある気がしてきた。

酒の達人(?)であるこの映画の主人公たちは、そんな「若気の至り」的な飲み方ではなくもっと大人な穏やかで楽しい飲み方を教えてくれるかもしれません。そしてどちらかというと僕の興味は既に「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」の方に移っています。

「酒中日記」エッセイを映画化した史上初の映画は3/21から4/3までほろ酔いレイトショー上映!!

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