そして、店にはいると悲鳴を上げながら皆で食べている。なんでマズイのに皆で好きこのんで食べるのか?というと、「ただマズイ」のではなく「超絶に突き抜けてマズイ」ところにどうやら秘密が。今までに経験もしたことのないくらい、想像もできないくらい「伝説レベル」にマズいと、心に深く刻まれます。
そんな経験をするとどうなるか?こんなに超絶にマズイ食べ物がこの世にあることを「誰かに伝えてぇ・・・」。そして「誰かに食べさせてぇ・・・」となるってなもんです。 先日、有名なメルマガ発行者の方が「仕事で名古屋に行く」とのことだったので、何気なくこの店の話をしたら「面白い!行きたい!」との反応。いやだからMAZUIんですって。
そして実際に店まで行った様子をレポートにしてメルマガで4万人に発信までしてくれました。そして食べてる途中で気分まで悪くなったとのことなのに、「面白い店を教えてくれてありがとう」とお礼まで言ってもらえました。やっぱり「突き抜けているもの」「伝説レベルのもの」は、たとえそれが不愉快なものであったとしても魅力を感じてしまうのかもしれません。
そして先日「ニーチェの馬」を観たとき、映画にも上の「マウンテン理論」が当てはまる気がしました。たっぷり2時間半の劇中で、終始ずっと風が吹き荒れて、セリフは殆ど無し、単調に生活する様子を映しているだけで楽しい出来事は何一つ起こらないという徹底ぶり。観ているときはツラかったのに、観終わった途端にこの単調さと退屈さと絶望加減を誰かに話したい・・・そう思ってレビュー記事を書いていたら、「また観たい」という気持ちまで湧いてくるから不思議です。観ていて絶望的な気分になる「ニーチェの馬」の詳しいレビューはこちらです。
