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地獄の中学生時代。すごく楽しかったけど、同時に地獄のような劣等感や孤独感がありました。楽しいときとツライとき。みんなでワイワイしているときと、一人でいるときのギャップが激しく、感情の波が荒かった。そしてヤンキーは怖かった・・・

「死んだ目をした少年」に出てくる主人公の犬田は、そんな中学時代の「地獄の部分」にフォーカスしたような少年。ヤンキーだけじゃなく、女子にまでいじめられる始末。

ある日犬田と同じようにクラスで目立たない存在の数宮とつるんでいたら、偶然知り合った謎の女性からボクシングを教わることに。ケンカに強くなれば何かが変わる・・・密かな希望を抱き、情熱を取り戻したかに見える少年とクラスの仲間たちの微妙な関係の行く末を描く・・・

髪を立たせた金髪ヤンキーとその周辺ヤンキーがリアルでいいね!すぐに大声を張り上げる。すぐにはしゃぐ。いつもエバってて、そして手が早い乱暴者ヤンキー。そしてその横で「お前、実は普通のヤツより弱いだろ・・・」と突っ込みたくなるような弱虫ヤンキー。あぁ、こんなヤンキーたちいたよなぁ・・・と唸ってしまう。

そして中学時代はケンカに強くなって、ルックスがカッコよくなって、更に偏差値が上がれば人生のほぼ全ての悩みが解決すると思ってました。

だから「ケンカに強い」ことは大人に比べたらはるかに重要なことであり、そのために空手を習ったり、「ロッキー4」を観たあとにロッキー・バルボアばりにシャドウボクシングをしてみたり、毎日腕立てをして挫折したり、それなりに努力したもんです。

その裏にある原動力はやっぱり「認められたい」「モテたい」という原始的なモチベーション。大人になった今ではクスッと笑ってしまうけど、当時の本人にとっては、全てのことをかなぐり捨てでも真っ先に取り組むべき最優先課題。そんな思春期ど真ん中の中学生を描いた新鋭監督加納隼の長編デビュー作!

他校生徒とのケンカシーンで「てめぇ何年だぁ?!」「テメェこそ何年だぁ?!」と怒鳴りあうやり取りが何とも懐かしく微笑ましい。そんな繊細で可笑しい思春期映画は2/21よりテアトル新宿にて上映!!

ちなみに僕はハタチを過ぎた大学生のとき、新宿で高校生ヤンキー集団に囲まれ「テメェなにイキがってんだぁ?!学校どこだぁ?!何年だぁ?!」と質問攻めにされた挙句、カツアゲされたことがあります(3千円)。

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