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インパクトのあるこの顔。「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」で真面目で穏やかだが元いじめられっ子の冴えない中年オヤジを演じたエディ・マーサンは、本作品でも優しく穏やかなだが孤独な中年オヤジを演じます。

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3大映画祭(カンヌ、ベネチア、ベルリン)のベネチア映画祭で監督賞はじめ4つの賞を受賞という輝かしい受賞履歴を持つこの作品。監督は「フルモンティ」のプロデューサー、ウベルト・パゾリーニ。フルモンティでは冴えない中年オヤジがストリッパーになるという実話を元にしたコメディ映画で、終わり方がとても爽やかだったのがとても印象的です。

この映画も死をテーマにしながら、ユーモアと爽やかさが溢れるイギリス映画。この作品はフィクションだけど、パゾリーニ監督が「孤独死した人の葬儀を行う仕事」の新聞記事をもとに着想したそう。

「おみおくりの作法」のストーリー

ロンドンのケニントンで公務員を勤めるジョン・メイの仕事は「孤独死した人を弔う」こと。身寄りがなく誰も葬儀に参加しないことがわかっていても、その人の生前の好みからや人柄を調べ、その人に合ったBGMを選び、弔辞を書く。地味だがプライドをもって仕事にのぞむジョン・メイだが、ある日解雇を言い渡される。

「君はひとつの仕事に時間をかけすぎだ」

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最後の仕事は、ジョン・メイの自宅の向かいに住む老人の孤独死の後処理。いつも以上に張り切るジョン・メイは、老人の人生をさかのぼる旅に出る。個人の人生を紐解くためにイギリス中を旅し、故人を知る人を訪ね、様々な関わりを持つ過程を描く。

イギリスの北部から中心のロンドンを経て南部までを縦断する旅は、一つの見もの。ドラキュラの発祥の地と言われる場所や古い歴史的建造物が並ぶ地、夏目漱石が滞在していた地など、イギリス各所を一人旅する作品は、これからイギリスへ旅行をしようとしている人の参考になるかもしれませんが、ならないかもしれません。

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