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ちまたではジェイミー・フォックスのアメリカ映画ミュージカル「アニー」が話題です。そしてこちらはゴールデン・グローブ賞のミュージカル・コメディ部門で作品賞を受賞したイギリス映画「パレードへようこそ」。更にブリティッシュ・インディペンデント・フィルムアワードでは作品賞・助演女優賞・助演男優賞の3部門独占。そしてこの映画は実話です。

更に、ロッテン・トマトという映画批評サイトでは辛口批評家の満足度94%、顧客満足度95%という高数字を弾き出したという逸話付きだけど、これがどれだけ高くて凄い数字なのかは謎。

舞台は1980年代イギリス。相次ぐ炭鉱の閉鎖で失業した炭鉱夫が溢れていた時代。1984年には鉄の女サッチャー首相の政策のもと20か所の炭鉱の閉鎖が決まり、イギリス中の炭鉱労働者はストライキを起こしていた。

まだゲイへの偏見が強かったこの時代に、失業した炭鉱労働者もゲイも戦うべき相手はサッチャー政権だ。と勝手に考えたゲイのマーク(ペン・シュネッツァー)は募金を集めて炭鉱組合に送ろうとするが、炭鉱組合はゲイであるマークを拒絶。

「それなら炭鉱に直接送ればよい」と考えたマークは直接炭鉱に掛け合うが、そこには差別と偏見が・・・偏見を受けながらも前向きに前進するゲイを描いたこの映画はイギリスで実際に起きた実話です。

「パレードへようこそ」の注目ポイント

もちろん実話がもとになっているという点でも興味深い。でも僕が一番気になって興味深いと思ったのが、イメルダ・スタウントン扮するヘフィーナをはじめとするおばちゃんたちのパワー。

「ゲイクラブ」におばちゃん集団で押し掛けて「女性は立ち入り禁止です」というガードマンに「私たちはるばる遠くから来たの!!」と、相手の事情とは全く関係ない自分の立場だけで切り返しをする世界共通の独特のおばちゃんパワー。これを予告編で目の当たりにして本能的に期待してしまいました。おばちゃん集団の笑い声は「ドリフ大爆笑」のバックの笑い声と全く同じなのも世界共通なのかと感心します。

そういえば、元気なおばちゃんパワーが幅をきかせる映画は経験上大抵とても面白い。という法則があります(いま作りました)。

キャシー・ベイツの「フライドグリーントマト」とか「ミザリー」とか。そういえばヘフィーナ役のイメルダ・スタウントンは「こちらホゲホゲ法律事務所」というコメディテレビシリーズに主役で出ていて、これもパワフルなおばちゃん役で最高に笑えて面白かったです。「ホゲホゲ法律事務所」というアホくさいタイトルでナメてはいけない。本当に面白かったのです。そしてまた何故ああいう面白い名作がDVD化されていないのか・・・

ゲイと元気なおばちゃんが一体になる実録映画「パレードへようこそ」は4月より公開です。