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不登校ゼロを実現する学校のドキュメンタリー「みんなの学校」が2/21よりユーロスペースにて公開されます。

ふつうの学校へ通えなくなった子供たちが集まる「大空小学校」。発達障害のある子供や友達に暴力を振るってしまう子や、自分の感情をコントロール出来なくなってしまう子たちが集まり、同じ教室で学ぶ様子を捉えるドキュメンタリー映画。

問題や障害とされる性質を個性と捉え、教師や保護者、地域の人たちと一緒に「誰もが通える学校」を6年間かけて作り上げた大空小学校。その結果他の学校へ通えなくなった子供たちが集まるように。

「あの子が大空小学校にいくなら、大空小学校には行きたくない」と噂される子も受け入れ「すべての子どもの学習権を保障する」という理念のもと個性豊かな子供たちが同じ教室で学ぶ。不登校はゼロ。そんな学校で教師と生徒がどのように関わっているのかとても興味深いです。

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映画の注目ポイント

「個性を伸ばす」「伸び伸びと育てる」わりと簡単に言ってしまうこの言葉、実践してみると様々な葛藤が生じてきます。
個性を伸ばすためには、本人の意志を育てることが重要で、意志を育てるためには、ある程度の自由を子供に与えて自分で悩んだり迷ったりしながら自分で物事を決めさせる過程が必要だと思う。ではどこまで自由を認め、子供自身で決めさせるのが良いのか・・・その境界がわからなくなってくるのが自分の実情です。

どうしても学校へ行きたくなければ、無理して皆と同じ学校に行く必要はない。ふつうの(?)学校を出なければ社会に出られないわけではないのだし、どう生きるかは子供自身が自由に決めて良いし、決めることができる人格に育てるべきだとも強く思う。

でもある日突然小さな子供が「学校に行きたくない」と言い出したとき「あの学校が合わないのなら今日から行くのやめよう。別の学校を探そうね」と何も考えずにやりたいようにやらせて要求に応えていたら、ただの執事になってしまう。

先日、スイミングスクールに通う3歳の長男が「しーみんぐ(スイミング)には行きたくない」と何週間も連続で泣き出した時、妻も自分も動揺しました。そして周囲は「無理にやらせるのは逆に良くない」と口を揃えていました。でもそれだけですぐにあきらめることが正しいことだとは思えず、まずは「何が嫌で行きたくないのか?」これを聞いてみることに。

するとどうやら水泳自体が嫌いなのではないらしく、コーチが怖いわけでもいじめられているわけでもなさそう。要は「ママと離れるのが不安」なだけだと判断。だから3か月という期限を決めて、その間は泣き叫ぼうと暴れようと無理やり連れていくことを決意しました。すると子供のほうがスイミング(ママと離れること)に慣れて、今はスイミングが大好きになりました。

今回はうまくいったけど、本能的に水を嫌う子供もいると思うし、合わない環境に無理矢理押し込め続けるのも間違いだとも思う。ではどこまで背中を押して、どのタイミングで手を放すのが良いのか?これがあらゆる場面でわからなくなってくる。

この映画の予告編を観ながら教師の立場に立ったとき、またそんな葛藤に襲われました。「不登校ゼロ」を実現しているこの学校ではどんな接し方をしているのか?子どもも大人も迷いながらも地に足つけて幸せに生活していくためにのヒントが得られればと。

不登校ゼロを実現する学校のドキュメンタリー「みんなの学校」が2/21よりユーロスペースにて公開されます。

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