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10/24にDVD化された「ブルー・ジャスミン」を観た!主演女優賞を取りまくったケイト・ブランシェットの、墜ちていく姿が本当に可哀想になるコメディでした。それにしてもやっぱりケイト・ブランシェットの憔悴しきった姿はスゴかった。

ブルー・ジャスミンのストーリー

大金持ちの夫(アレック・ボールドウェイン)と世界中を旅行しながら豪華なパーティー、ブランド品の買い物にと贅沢三昧な暮らしをするジャスミン(ケイト・ブランシェット)。自由で贅沢三昧なのにどこか心に引っ掛かることがあった。それは夫が浮気性であることと、夫が詐欺師であること。そして案の定悪事がバレて夫は逮捕。財産は全て没収され、家も友人も名声も失ったジャスミンが、妹の家に居候するために飛行機に乗るところから映画はスタート。

裕福ではないシングルマザーである妹の家での生活。理想とかけ離れた現状を直視出来ないジャスミンは他人にも自分にも嘘をつき、次第に心のバランスを崩していく。それでも「セレブに返り咲く」一心で議員志望の裕福な青年と知り合って、必死にしがみつくジャスミン。精神的に追い込まれて、周囲に当たり散らし、ブツブツと独り言をしはじめる姿は、妙にリアルで可笑しくも哀れで、なによりも可哀想になってくる。

映画の冒頭は、ジャスミンが老婆に自分の身の上話(自慢話)をまくし立てるシーンからスタートするけど、この時点で彼女の様子がおかしいことに気付きます。それはジャスミンが相手の目を全く見ずに話しまくるから。そんな「痛い」冒頭シーン。そして話し相手がいなければ、誰もいない空を見つめて話す。その姿は、認めたくない現実を直視できず、そこに存在しない理想を見ようとするうちに精神を病んでいくジャスミンの姿そのもので、可笑しくも可哀想な姿でした。

こういう女性、どこかで見たことがある。毎朝仕事に行く前に喫茶店でコーヒーと煙草を吸って、気持ちを落ち着かせる習慣があったころ、毎日決まった席に同じ女性が座っていました。鼻筋が通り目が大きくて日本人離れさた顔立ちで、服装も華やか。そしていつも決まった二人がけのテーブルに一人座り、空に向かって話しかけていました。頷きながら楽しそうにニコニコと話しているときもあれば、突然大ゲンカを始めることも。この映画の中でもパーティーでジャスミンが空に向かって話しているのを観て、吹き出してしまったと同時にふと思い出しました。

他人の不幸(特に有名人や金持ち)は蜜の味というけれど、ここまで来ると心配&可哀想になってしまう哀れな「ブルー・ジャスミン」はTSUTAYAでレンタル中。

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