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2011年に閉館した恵比寿のミニシアター「恵比寿ガーデンシネマ」(正確にはYEBISU GARDEN CINEMA)が2014年3月28日に復活します!!10年以上前に前進である恵比寿ガーデンシネマには当時付き合っていた彼女に連れていかれたことがあり、その時観たのがソーラ・バーチ主演の学園サスペンススリラー「穴」。映画はそれほど印象に残ってないけど、映画のあとに恵比寿ガーデンプレイスタワーの叙々苑で夕食をとり、夜景がものすごく綺麗だったのと焼肉が猛烈に美味かったことが強烈に印象に残っている。このときは叙々苑のことも恵比寿のこともなにも知らなくて、恵比寿と言えばラーメン屋、焼肉屋と言えば安楽亭だった。こんなおしゃれな映画館や焼肉屋を知ってるなんて、やっぱりおしゃれな女の子はおしゃれアンテナが高いな・・・と妙に感心したのを憶えています。

いや、そんなことは良いんです。恵比寿ガーデンシネマが「復活」ということは何らかの理由で一度滅んでいる(閉館している)ということ。これは恵比寿ガーデンシネマに限ったことではなくて、バウスシアター、BOX東中野然り、個性的な映画館を経営していくのは結構な困難がある市場なんだなぁということを感じずにはいられないのです。

映画館の数と来場者数はどう変化してる?

では映画市場ってどうなってるのよ?!というのを調べたらこんなデータがありました。一般消費者の「映画館離れ」が叫ばれるようになって久しいけど、1960年代付近には10億人以上いた年間来場者数は1990年代には1億人強まで減少。そして1994年に「シネコン」が登場してからは、減り続けていた来場者数は若干復活し、2012年には2億人弱まで盛り返した。そして映画館(スクリーン)の総数でいうと2000年に2500程度だったのが2013年には3300程度まで増加。にも関わらずシネコン以外の映画館(スクリーン)の数は1400から500程度の数まで激減。名画座やミニシアター市場は次々にシネコンに食われ、小資本映画館は急激に減っているという印象を受けるデータです。このデータと連動するように、シネコンの部類には入らない恵比寿ガーデンシネマも例に漏れず2011年に経営難により閉館。

大手シネコンがどんどん増えたのは、やっぱり効率的に集客できて利益が見込めるから。そして利益が見込める条件は「集客が見こめる作品を上映すること」。そしてそのために一番の近道は、皆が知っているスターが出演、製作している大作を上映すること。大作は言い換えると大きな資本がついているということだから、大々的に宣伝されるし、スターも出演していてお客さんはある程度その映画のことを知っている。だから受け入れられやすい。
実際にシネコンに行ってみると、ポップコーンのバターの香りと一緒に目に飛び込んでくるのは、知っている顔の俳優が出ている映画たちのポスター。

更に映画.comのような映画情報サービスを使ってみると、掲載されていない映画は無いのではないか?!と思うほど映画の数は豊富。にも関わらずサイトのTOPページには話題の超大作がひしめき合っているので、ミニシアターで上映しているような映画情報にはたどり着けない。つまり大作以外の映画の情報にたどり着くためには映画のタイトルを入力する必要があり、タイトルを入力するためにはその映画を知っている必要があるという矛盾がある。
だから「良い」「悪い」「面白い」「面白くない」以前に、シネコンで上映している映画以外の情報を、お客さんたちは単純に「全く知らない」だけなのではないか?
知ることさえできれば、大作ではないけれど個性的な映画をたくさんの人たちが観に行くのではないか?お客さんに「受け入れられない」のではなく、単純に映画の作り手・情報発信側の都合で経営的に困難な状況に追い込まれているだけなのでは?だったらシネコン以外の映画だけの情報を集めれば、タイトルも何も知らなくても情報が拾える!!そんな想いもあって、この情報サイトを運営している次第であります。

ちなみに音楽業界では1%のスターが楽曲売り上げの77%を独占するという不気味な現象が起きているらしいです。これも基本的にはシネコンと同じこと。結局は作り手や情報発信する立場側の都合でこんな構造になってしまっている。

話がだいぶそれてしまったので恵比寿ガーデンシネマに話を戻すと、映画上映だけでなく、演劇やファッションショー、クラシックコンサートなど映画以外のイベントも企画し、更に酒や食事も豊富に取りそろえるようです。こういった工夫と情報発信があれば、小さな規模だけど個性的な映画館だってきっと繁栄する!と思う。