濃くて面白い映画だけの情報サイト

このサイト、先々月に自宅のPCがクラッシュしてから1か月以上更新を放置していました。そして一昨日、新しいPCを購入して久しぶりにサイトのアクセスを見てみると、1か月前の5倍以上に増えている・・・「なぜ・・・?!」と思って調べると、アクセスの半分以上が「紙の月」で検索されていることが判明した。そうか・・・宮沢りえと池松壮亮共演といういかにも濃厚そうな映画「紙の月」が今日(2014/11/15)から全国公開が始まるんだった。
観に行きたいと思いつつ、毎週休出していて慌ただしいのと、PCと本の購入で小遣いがひっ迫しているので、3歳の長男と一緒に公園帰りに本屋へ行って原作の「紙の月」を購入しました。

真面目で清楚な中年女性銀行員主人公が、小さなきっかけが重なり不倫と横領に手を染めていく姿を描いた物語は、原作よりも先に映画版のほうを知ったので、本を読みながら主人公の真面目な女性銀行員は宮沢りえ、不倫相手の若い大学生は池松荘亮が頭の中で無意識に映像化されて、映画の方も早く観てみたい衝動に駆られます。何年間も小説なんて読んでなかったけど、すっかりハマってしまった。

犯罪に手を染めていくハラハラ感よりも、感情のやり取りが読んでいてとても共感できて面白い。表面上は仲良く穏やかに過ごしていても、互いに衝突を避けて自分にも他人にも本音を隠しながら、心に蓄積していく言葉では表せない違和感。この違和感がはけ口を求めて、更には小さな偶然が重なり合って「横領」や「不倫」という形でなんとか心のバランスを保とうとする姿は、スリリングな展開よりも犯罪の背景にある心理描写という意味でも面白い。世間一般では犯罪と呼ばれる行為でも、背景を深く追っていくと簡単に「過ち」と片づけられない部分は確実にあるというのがよくわかる。

劇場版予告編の新バージョンができていたので、新旧両バージョンを以下に貼っておきます。

新バージョン