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「オールイズロスト」9月2日にDVD リリースされたロバートレッドフォードの新作。登場人物はたった一人、台詞なしの極限映画は最高でした・・・

気にはなっていたけど、劇場では観賞せずにDVD化を待っていた「オールイズロスト」。先日DVD化されてすぐに取り寄せ、さっそく観てみたけど想像以上に面白かったです。台詞なし、登場人物はたった一人、舞台は海に漂うヨット。こういう極限状態の映画を観ると、今自分が置かれている困難な情況(仕事のプレッシャーなど・・)を客観的に捉えられて結果的にとても元気が出るというありきたりなことに観ながら気付き、「この映画観てほんとよかった」と嬉しい気持ちになりました。

この映画のあらすじ

広大なインド洋を漂う一隻のヨット。そのヨットに搭乗する一人の老人男性。男性がヨットの寝室で寝ていると突然船体に衝撃が走る。慌てて飛び起きると、海に漂う障害物にぶつかった衝撃でヨットの船体に穴が開き、そこから海水が勢いよく船内に流れ込んでいる。みるみるうちに船内の水位は上がり、電子機器や家具を飲み込んでいく不安と動揺。知恵を絞ってなんとか船体を修復し船内の水を外に出し、どうにか困難を乗り越えるも、無線やレーダー機器は水没して動作しない。ここは一体何処なのか?ヨットはどこへ向かっているのか?何もわからず、誰とも連絡を取れないという、大海原での孤立無援状態。そこへ休む暇もなく襲いかかる嵐。修復した船体は更に破損し、男性はヨットを捨てて救命ボードに身を委ねるが、その先には更なる困難が・・・

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この映画の凄さは自分が体験しているかのようなリアル感

手際よくトラブルに対処する男性に次々と襲いかかる「死の危険」。観ていて死への恐怖と不安で具合が悪くなってきてしまうくらい没入してしまいました。困難を乗り越えながらも、減っていく食料と衰弱していく肉体と気力。容赦なく続く極限状態の中では、生きる目的や意味、幸せなどという高級な思考は一切無く常に「なんとしても生きる」という本能と知恵と、時おり姿を見せる希望と絶望だけ。この緊張感とセリフの無さゆえの孤独感がなんともリアルで没入感が満載でした。そしてこのリアルさに拍車をかけていたのが「波の音」。穏やかな海で終始絶えず聞こえる波の音は、おそらく「ここは海の上だ」という強烈なメッセージとなって、観ている者の無意識の中に刷り込まれ、あたかも自分が海の上にいるような疑似感覚が体験できるのかもしれないなと観た後に感心しました。

最近ちょっと気持ち的に追い込まれているのか、無意識に掲載することが多くなっている「メンタル系」「萎縮した心を軽くする系」の映画だけど、この「極限状態の映画」が一番勇気が湧いてくるということが、自分にとって結構な発見でした。更に、激しいサバイバル映画の主人公であるロバートレッドフォードは撮影当時76歳・・・

そして「深い意味」を探ってしまう衝撃的なラストは是非本編で。「オールイズロスト」9月2日にDVDリリース中!

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