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先週末は三連休でしたが休日出勤してました。休日出勤するということは、自分の仕事の性格上は大抵の場合「仕事が遅れている」ことに相当するので、プレッシャーや気の重さ、恐怖で心が萎縮していることが多いです。

会社へ向かう途中、小さな子供を連れた父親と複雑な心境で何度もすれ違いながら、萎縮した心で会社内に入ると、オルゴール音がガラスに囲まれた社内全体の廊下に小さく響いていました。メロディはとなりのトトロやラピュタなどジブリシリーズ。最初は大会議室で吹奏楽部が何か演奏してるのかと思ったのだけど、すぐにそれがオルゴール音だとわかると、重く硬く縮こまっていた心が少しだけ軽く柔らかく膨らんだ感覚がありました。

強く響く重低音は鳥肌が立つような「興奮」を呼び起こすけど、オルゴール音のような静かな高音は「落ち着かせる」「安心させる」効果があるようです(科学的根拠があるわけではなく、実感として)。特にラピュタの「君を乗せて」の少し寂しげなメロディが、気持ちを楽にするにはとてもよかったようです。

それにしても、ジブリシリーズのオルゴール音を休みの日に流すなんて、うちの会社なかなか良いセンスしてんなぁと感心したのですが、「センスが良い」といえば以前もそんなことがありました。2006年頃にうちの会社がプラズマディスプレイの新製品デモを行ったときにデモ用として使ったコンテンツが「2001年宇宙の旅」。あの鳥肌モノのオープニングが流れた途端に、その映像のキレイさに涙を流す人もいたそうです。

最新技術を集結させたド派手な最新ハリウッド映画ではなく、そのときすでに公開から38年の年月を経た静寂の名作をチョイスするうちの会社にも、それを観て涙を流すファンにも敬意を払った出来事でした。

そしてこんなことを考えながらトイレに行き、出てくるともう既にオルゴール音は消えていました。良いことも悪いことも、しつこいのは嫌。この「ちょっと」というのが縮んだ心にはとても良いです。一日中しつこく「元気だして!」と励まされたらそのうち殺意を覚えてしまいそうだけど、いつも怖い部長が「お!頑張ってるね」とちょっと一言だけ声を掛けられたとき、厳しい事態を課長にメール報告したとき「報告ありがとう」とちょっと最初に一言だけ添えられていたとき。こんな「ちょっと」が良いんだよなぁ。そしてそんなちょっとしたことなら、注意して探せば結構あるよな。と思いつつ、恐怖と静寂が精神を蝕む狂気映画「2001年宇宙の旅」のオープニング映像を以下に。今さらながらやっぱカッコいい・・・