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先日の記事で、落ち込んだ時におすすめの映画を軽く紹介しましたが、自分にとって落ち込んだ時の効果には種類があります。それは大きく分けると以下の2種類で

・ダメな姿を見て不安な心に安心を与える系

・這い上がる姿を見て落ち込んだ心に勇気を足す系


そして目標がなく漠然と辛い日々を過ごしていた頃は、圧倒的に「ダメな姿に安心系」を観ることが多かったように思いますが、最近は目指す目標が出来た自分にとって心を回復する効果が絶大なのはやっぱり「這い上がる姿に勇気づけられる系」です。もちろんどちらが良いか悪いかではなく、同じ「落ち込んだ状態」であってもその時の状況によって心回復の効果にも種類があるというところが重要です。先日の記事に、それぞれの状態に対してオススメの映画を挙げていますので、落ち込んでいる人は参考に(笑)。

そして先日観た映画の中で、圧倒的に「這い上がる姿に勇気づけられる系」に属する映画を観ました。8/20にDVDがリリースされた「自由と壁とヒップホップ」。まさに今現在もイスラエルに空爆されて泥沼化している状態のパレスチナで登場した史上初のパレスチナ人ヒップホップグループを追ったドキュメンタリー映画です。空爆や銃撃はニュース映像でも流れてはいるけれど、そこで暮らす人たちがどんな生活をしているのか?という生活感は伝わってきません。でも映画を観るとそれがとても良く伝わってきました。

自治区内外に無数に配置された検問のせいで”自治区内でさえも”自由に移動ができず、数十キロ程度しか離れていない他の自治区へは「生まれてから一度も行った事が無い」と漏らす若者や、「2年前にイスラエル軍に投石した」という罪で懲役10年を言い渡され拘留された上に拷問を受け「もう拷問にも慣れてしまった」と電話で語る若者。検問と壁で外の世界と断絶された世界で「夜中に空爆の音で目が覚める」「恐怖とストレスで心が麻痺している」「仲の良い友人が射殺された」「家を破壊された」等、衝撃的でちょっと想像もつかないこんな状態で日々を送るパレスチナの若者の実情が描かれます。

そんな状況の中で生まれた史上初のパレスチナ人ヒップホップグループDAMが見よう見まねでラップを学び、撮影当初は歌も決して上手ではなかったあどけない少年が、みるみるうちに上達しながら周囲の評判を呼び、成長し逞しく変化していく姿に大いに勇気付けられ2回も観てしまいました。ここ2日間は心が落ち込んで記事の更新もままならない状態ではあったけど、無理やり記事を書きながらこの映画を想い出していたら心が回復してきました(笑)。8/20にDVDリリースした「自由と壁とヒップホップ」は観たら勇気付けられる名作です