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8/6からDVDリリースされている「ROOM237」を観ました!!スタンリー・キューブリックの「シャイニング」はホラーというカテゴリには収まりきらないカルト映画ですが、「ROOM237」の製作者はこの「シャイニング」があまりにも好きすぎて、「シャイニングの謎」を勝手に考察したドキュメンタリー・・・だと思ってました。いやほんと、恥ずかしいです・・・すいませんでした・・・先日「シャイニングが10倍怖くなる秘密がある!「ROOM237」のDVDが8/6にリリース!!」という記事で、こんなことを書きました。

実はまだこの映画を観ていないのですが、この映画が気になるのは2つの理由があります。一つ目は自分も「シャイニング」が大大好きで独自の解釈を持っているので、他の(病的)ファンがどのように解釈したのかに単純に興味が湧いたこと。

自分のことをシャイニングの「ファン」として、自分が「ROOM237」と同じ土俵に上がろうとしているような書き方をしています。でもね・・・この人たちの好きさ度合は完全に突き抜けていて、正直何を話しているのかもよくわからないシーンだらけ(笑)。もう自分が同じ土俵に上がろうとしていたことが恥ずかしい・・・・そして内容はブッ飛んでいて最高だったし、大いに笑いました。画面の端っこの方にほんの少しだけ映っているステンドグラスや誰も気付かない壁の模様や絨毯の模様についてまで勝手に徹底的に議論し、シャイニングの舞台となったホテルのシーンをつなぎ合わせることで勝手に「ホテル見取り図」までこしらえて「この位置に窓があるのはおかしい!!建物の構造上あり得ない!!一体どういう意味があるのかしら?!」って知らんがな・・・

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更にヒドイのは「シャイニングはサブリミナル効果を応用している」と主張しているのですが、オープニングの空撮シーンで「空の雲にキューブリックの顔が浮き上がっている。これはサブリミナル効果です」って一体どこにキューブリックの顔が見えるのか・・・「ほら、ヒゲまで描かれているだろう!!」って主張するのですが、多分あまりにも好きすぎて彼の頭の中で勝手に描かれているのでしょう。

もっとヒドイのは「アポロ11号のニセ月面着陸映像の製作にキューブリックが加担していた」という前提で、あらゆるシーンに「ニセ映像製作に加担した事実をほのめかす証拠が隠されている」という勝手な主張。そもそも「ROOM237」とは、主人公のジャック・ニコルソンが腐敗した老婆の幽霊に襲われる部屋を示しますが、この部屋番号は原作では217号室だったのに映画では237号室に変更されています。そしてこの謎の裏には「アポロ13号のニセ月面着陸映像」が関係している!ということなのですが、その考察の内容にもう声を出して笑ってしまいました。その内容をここで書こうかとも思ったのですが、字で読むよりも映像で観た方が絶対に面白いし一見の価値ありなので是非本編を観てみて下さい!もう「頭の良いアホ」としか言いようがない・・・

とにかく、「考察」という名の「勝手な妄想に次ぐ妄想」に失笑の嵐ですが、彼らの主張にはなぜか不思議な説得力がありました。笑った後に「いや、もしかすると・・・」と本気で考えてゾクゾクしてしまう。これはこの映画の作り手の「シャイニングが好き過ぎる」という愛情の強さと、その愛情故に隅から隅まで徹底的に映画を観つくしていることが嫌というほど伝わってくるからだと思う。

そして映画を観終わった後には、この映画の製作者たちに深い畏敬の念を憶えました。だって、「ROOM237」を観た後すぐにでも「シャイニング」が観たくて観たくてウズウズしていましたから。こんなにも自分の作品が愛されて、キューブリック監督もきっと天国で喜んでるだろうなー・・・こんなに妄想してしまう方もスゴイけど、こんなに妄想されるくらい愛される「シャイニング」の方も本当にスゴイです。

この予告編だって、カッコいいでしょう?!観てわかりますが、そもそもこの映画は肝心な「シャイニング関係者」に一切許可を取らず勝手に撮って勝手に公開しているんです・・・やっぱカッコいい・・・・