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チェコの異端な映画監督ヤン・シュヴァンクマイエルの映画「悦楽共犯者」が9/10にUPLINKにて上映される旨今日の記事でお知らせしましたが、チェコの隣国ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキーの特集上映が8/16~9/5の3週間限定で新宿シネマートにて開催されます

上映されるのは以下の5作品


・「出発」1967年/ベルギー製作
・「シャウト」1978年/イギリス製作、
・「ムーンライティング」 1982年/イギリス製作
・「アンナと過ごした4日間」 2008年/フランス・ポーランド製作
・「エッセンシャル・キリング」 2010年/ポーランド・ノルウェー・アイルランド・ハンガリー製作

まずこのタイトル一覧を見て驚くのが、製作国が多岐にわたっているところ。このイエジー・スコリモフスキーという監督は斬新な映像を創造する作家として注目されるも、旧ソ連の監視下に置かれたポーランドで反体制を連想させる作風が問題視されたことから、他国への亡命を繰り返しながら作品を撮り続けたという特異な経歴を持ちます(詳細リンク)。そして5作品の中でも気になるのが「アンナと過ごした4日間」と「エッセンシャル・キリング」という比較的新しい2作品です。

アンナと過ごした4日間

冴えない中年の独身男が偶然にもレイプの犯行現場を目撃し、そのレイプ被害者の女性アンナに惚れてしまい片思いをするようになる。そしてその被害者女性アンナは中年男の自宅の向かいの看護婦寮に住んでいた。アンナの部屋を覗き見する中年男の行動はエスカレートしていき彼女が不在の部屋に忍び込むようになり、更には寝床へ侵入し・・・病的なストーカー行為を描いたサスペンス・ラブストーリーをスリリングに描きます。第21回東京国際映画祭にて審査員特別賞受賞。

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エッセンシャル・キリング

こちらはビンセント・ギャロ主演のサスペンス・アクション。米兵を殺害したタリバン兵がアメリカ軍の追跡から必死に逃亡する姿を描きます。この映画の気になるところは、このサイトでも紹介している「アルマジロ」では「顔の見えない敵」として描かれていたタリバン兵を主役として描いているところ。「バッファロー66」の主演・監督を務めるビンセント・ギャロが殆どセリフ無しでひたすら逃亡する姿をアクション交えてスリリングに演じます。第667回ベネチア国際映画祭にて審査員特別賞、最優秀男優賞受賞。

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巨匠イエジー・スコリモフスキーの特集上映は8/16~9/5の3週間限定で新宿シネマートにて開催!!