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先日も告知した「愛の渦」のDVDリリースは明日8/8(金)!!忘れているとイケナイのでリマインドです(笑)。今なら「特別限界版」が手に入るので僕は予約済みです。そして劇場では予想外にも女性客に大人気だったようです。

「全編123分のうち着衣シーンはわずか18分の乱交パーティー」こんなキャッチフレーズに「AV」を想像してしまうでしょう。更に予告を観ると、冒頭から「うちはセックスがしたくてしたくてたまらない人が集まるサークルなんです」「ここってスケベな人しか来ちゃいけないんだよ」というセリフとバックに流れるセンスの悪いユーロビート。ここだけを観ると確かに「AV」です。でも予告編の後半に進むにつれて好意や嫉妬など、正の感情も負の感情も色々な感情が詰まっていそうなこの映画、迷わず観に行きました。そして最高でした。予告の最後に出てくる「笑っちゃうほど剥き出しの欲望」というフレーズも、とてもこの映画の良さを表していると思います。ここで言っている「欲望」とは単なる性欲だけでなく「見栄」「独占欲(嫉妬)」など様々な欲望を示していて、映画の中でそれらの欲望の展開がすごく面白いです。

無言のまま張りつめた空気の中で進行する前半。皆が共通して主張する「こういう場所に来るのって初めてなんでよくわからないんです」という見栄に共感して笑ってしまいました。「ここはセックスがしたくてたまらない人が集まるサークルだ」と主催者が言っているのに、皆が見栄を張ってなかなか核心に到達できない気まずさがやたらにリアルです。そして次第にお互いに打ち解けあい「気になる相手」と意気投合した時の高揚感の中で、セックスする興奮と満足感が充満する中盤。体が裸になると心も裸になり、次第に「セックスしたくない相手」や「気になる相手への嫉妬」など負の感情がぶつかり合ってドロドロになる後半。そして寂しさと解放感、爽やかさ溢れるエンディング。誰もが経験する男女の間に流れる「嫉妬」「高揚感」「興奮」「気まずさ」「焦り」「見栄」など本能的な欲望が詰まったこの映画、本当に良い映画です。

良いのは内容だけじゃない。役者たちも最高でした。とにかく主演の池松壮亮(下の名前が読めません)の演技が最高でした。緊張と恐怖で声が小刻みに震える様子や、突然キレる様子など、「FOCUS」の浅野忠信を思い出してしまいました。
そして内気だけど誰よりも性欲が強い女子大生を演じた門脇麦さんは、「役作りのためにカラオケで一人喘ぎ声を練習した」というのがなんだかエロい・・・男は「いかにも真面目そうな女の子が実はエロかった」「いかにも気の強そうな女の子が実はとても優しかった」というギャップにグッと来てしまうのです。
そして絶えず様々な感情が見え隠れする登場人物たちに反して、一人だけ自分の欲望にとてもストレートで周囲に流されない「ピアスだらけの眉毛の無い痩せた女性」。予告編でも出てきますが、男性陣から「ヤリたくない女性」として扱われても、恐れず焦らず腹も立てず、ひたすら正直でカッコ良い女性を演じた「赤澤ムック(セリ)」さん。「赤澤セリ」でGoogle検索してみて下さい。一見の価値があるくらい、この人実は最高に美人です(笑)。僕はすっかり惚れてしまいTwitterでもフォローしているこの女優さんは脚本家でもあります。

そしてこの映画の冒頭でやくざ風のオーナー(田中哲司)が、プライドや不安から入場をためらっている内気な女子大学生(門脇麦)に言うセリフ

「完璧なことばかり追い求めていると前進できなくなりますよ。まずは一歩踏み出さないと。そう思いませんか?」

この一言がこの映画の本質を表しているような気がします。「笑っちゃうほど剥き出しでいいじゃん」という。
そして最後の最後に「欲望にストレートなピアス女性」の驚く秘密も明かされる「愛の渦」は8/8(金)DVDリリース!!今なら「特別限界版」が手に入るので、僕は予約済みです(しつこい)。