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「ウザい」「ウソくさい」。今ではすっかりネガティブな印象を持たれてしまっているCM。このCMだけを武器に独裁政権に対峙し、南米チリに革命を起こした広告マンの映画「No」が8/30よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開されます。

1974年から1990年まで続いたピノチェト独裁政権による恐怖政治。革新派の誘拐・殺人・投獄・拷問が横行し、行方不明者や死者は数千人に上り(2万とも言われていますが、正確な数字は不明)、当時のチリ人口の約10%が亡命したという独裁政権のトップであるピノチェト。

このピノチェト政権の任期満了を迎えた1988年に、任期を更に8年間延長することの是非を問う選挙が行われました。任期延長を支持する「YES」派と反対する「NO」派の両陣営が選挙に向けて対決します。No派に許された活動は、1日15分のテレビコマーシャルを展開のみ。そんな状況で「NO」派に雇われた広告マン(ガエル・ガルシア・ベルナル)が奇抜で斬新なCMを展開し、恐怖政治に立ち向かう様子をユーモア交えて展開します。

実話をもとにドキュメンタリータッチで描かれ、リアリティを増すために機材は1988年当時のものを使用された「NO」。限られた条件の中で「投票してもらうためにはどんなコンテンツを展開すべきか?」について格闘する内容は、広告やマーケティングの勉強になるかもしれません。

カンヌ国際映画祭で最高賞受賞、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートの「NO」は8/30よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開です。