濃くて面白い映画だけの情報サイト

「パラダイス・ナウ」「戦場でワルツを」「革命の子どもたち」という衝撃的な映画を観て以来、パレスチナ・イスラエル問題に深い関心を示すようになったせいか、最近は関連したニュースは真っ先に目に飛び込んできます。

そしてとうとう、7月18日にイスラエルがパレスチナガザ地区への地上侵攻を始めたというニュースが流れ、世界中に驚きと懸念と非難が飛び交っています。挑発と応酬を繰り返すイスラエルとパレスチナ。今回は「地下トンネルを潜り、イスラエルに侵入しようとしたパレスチナのテロリストを封じるため」という名目でガザへの侵攻が開始。

Youtubeにはイスラエルがガザ地区の住民に避難を勧告するビラを空から撒く様子がアップされています。印象に残るのは「避難するつもりは無い。」「僕たちを分裂させるのが狙いだろう。そうはさせない」と子供たちがビラを破って捨てるシーン。長年蓄積された互いの憎悪を垣間見た気がしますが、侵攻が始まり既に多数の住民に犠牲者が出ています。



そしてニュースでも特に取り上げられているのが、子供の犠牲者。ガザの砂浜で遊んでいた7~10歳の男の子4人が、イスラエル軍による海からの戦艦による銃撃により死亡し、ガザ中心では生後5か月未満の乳児も爆撃により殺害されているなど、聞いただけでも無意識に歯を食いしばってしまう痛々しいニュースが飛び交います。

映画「パラダイス・ナウ」では、パレスチナの過激派である主人公がイスラエルに侵入しバスで自爆テロを実行しようとするシーンがあります。しかしこの時、バスの先頭で無邪気に外の景色を眺める幼児の姿を見て断念します。
現実世界でも、せめて乳幼児だけでも見逃してくれないものですかね・・・

1994年に「イスラエルはパレスチナ地区の占領・侵攻をやめ、パレスチナはテロ行為をやめる」と両国が宣言し(オスロ合意)、パレスチネ自治政府が誕生。オスロ合意は既に崩壊してしまっているけど、この合意に至った背景には国際的な世論も重要な役割を果たしたとされています。イスラエル軍がパレスチナ地区に侵攻し、パレスチナ人が素手で抵抗している姿が報道され、世界的な関心が高まり合意を後押しした。

1970年にはパレスチナゲリラがイギリス、スイスなどの旅客機をハイジャックし、3機をヨルダンの砂漠で爆破しました。この当時の映像は「革命の子どもたち」でも映ります。このハイジャックの実行犯はパレスチナ難民キャンプで生まれた若者。ハイジャックの動機は「パレスチナの惨状を世界に知ってほしかった」こと。

そして時をさかのぼってパレスチナ、イスラエル問題の発端となったのは、イギリスの二枚舌外交。イギリスがアラブ人に対して、今のイスラエルの場所に「アラブ王国を建国することを約束」し、ユダヤ人に対しても同様に「ユダヤ人国家を建国すると約束」したことが一因となっています。

この時にイギリスからアラブ側にスパイとして派遣したトマス・エドワード・ロレンスの伝記映画が「アラビアのロレンス」。まだこの映画は観ていないけど、まずは観て知ることからはじめてみようかと思います。